トピックス
トピックス
2019.10.16 (水)
日本栄養改善学会での発表報告
日本栄養改善学会での発表報告
(2019年9月5~7日 富山市)
去る9月5日~7日、第66回日本栄養改善学会が
富山市にて開催されました。
この学会において、当病院の栄養科横山室長が
『乳酸菌飲料を用いた統合失調症の低体重患者に対する
便秘改善の取り組み』と題する発表を行いました。
当病院栄養科では、長年、低体重患者の便秘の改善と、
下剤使用の低減をはかるべく、取り組んできましたが、
乳酸菌飲料が腸管の機能に影響を与えるとの報告があると知り、
この飲料を用いた取り組みを開始しました。
平成29年1月から半年間、低体重患者38名に毎日朝食に
乳酸菌飲料を付けて、調査を実施。
その結果、刺激性下剤の減量と、体重増加が確認されたため、
その成果を今学会で発表しました。
日中の活動量の多い患者ほど排便回数が増加、
刺激性下剤の使用が低減され、その結果、
体重増加に繋がる可能性が示唆されました。
今回は初めて地方での学会発表で緊張感もありましたが、
諦めずにチャレンジを続けたことが結果に繋がり、
実りの多い経験となりました。
2019.10.07 (月)
今年度第1回家族教室を開催しました。
去る9月28日、『統合失調症の病気と治療について』をテーマに、
今年度第1回の家族教室を開催しました。
まずは参加されたご家族から、一言ずつ自己紹介と、
この場で聞いてみたいことをお話しいただきました。
その後、当病院の橋本医師から『統合失調症について』をテーマに、
病気に関する基本的な知識、経過と症状、
治療法とリハビリテーション、家族の接し方のコツなどについてお話しました。
後半は、レクチャーの内容や生活の仕方、
接し方などについて質問をお受けするとともに、
ご家族同士でもざっくばらんな意見交換をする時間も持ちました。
急性期の症状が落ち着いた後、休息が必要になる時期がありますが、
あるご家族から『寝てばかりいるよう見えるが、そのままでは回復しないのでは?』
との質問が出されたのに対し、橋本医師からは『適度に声をかけて、
入院中であればSSTやOTに誘うなど、少し頑張れば出来そうなことを勧める』
『退院前に目標を決めて、訪問看護やDCなどのスケジュールを決め、支援を手厚くしておいて、
徐々に減らしていく』とのアドバイスがありました。
この他、患者さん同士の院外の付き合いをどう考えるかについて、活発な意見交換もありました。
終了後のアンケートでは『改めて、基本の知識が勉強になりました』
『参加ご家族の背景や、関わり方などから、学ぶことが多くありました』との感想をいただきました。
今回は新しく参加された方も増え、退院後の過ごし方などについて率直な意見が交わされるなど、
充実した会になりました。
今後もご家族にとって役に立つ情報と、
共通の悩みや疑問を語り合える場を提供していきたいと考えています。
(家族教室委員会)
2019.08.19 (月)
メンタルヘルス研修を実施
2019年7月25日、今年度の衛生委員会の活動の一環として、
メンタルヘルスについての職員研修を行いました。
当日は病院・レーベン・フレディ等法人全体で30名の職員が参加。
厚労省のサイト『こころの耳』にアップされている動画のなかから、
『ストレスと上手に付き合おう―リラクゼーションのすすめ』と、
『メンタルヘルスケアの必要性とその役割』を視聴しました。
前半は、自分で実践出来るストレス対処法や、
すぐに使えるリラクゼーションの方法を、
後半は、スタッフ自身のセルフケアや、心の不調に気づくことの大切さを学びました。
患者さんや利用者さんに質の高い医療とケアを提供するためには、
スタッフ自身が心身ともに健康でいることが大切です。
そのためには、ストレスに早めに気づいて対応したり、
相談できる相手や場所を確保しておくこと。
こうした基本を押さえておくことが大事だと思われます。
2019.07.03 (水)
新入職員研修会 開催
2019(令和元)年6月27日、大石記念病院、レーベンハウス合同の新入職員研修会を開催しました。
昨年7月以降の新入職者が対象で、22名が参加しました。
まずは副院長の大石光枝先生から開会の挨拶があり、医療・介護は、社会的な弱者を、
当法人の理念でもある『生命への尊厳と慈愛の精神』をもって支えていく、
大切な職種であること、人としての成長を問われる現場であること、
『令和の意味でもある「調和、ハーモニー」を持ちながら、
共にこの仕事に末永く関わっていきましょう』と話されました。
続いて、丹羽局長からは、八葉会の沿革や組織全体の概要、当法人が地域で果たす役割、
職員としての基本的な心構えとルールの遵守等についての話がありました。
レーベンの小林事務課長からは、施設から地域・在宅への流れの中での当法人の位置づけ、
地域の医療・介護を支える法人職員としての責務、
昨今問題となっている虐待にどう対処するかなどの説明がありました。
参加者全員による自己紹介を挟んで、後半は事務部長から当法人の防災の取り組みを紹介、
青嶋師長から精神科医療の基礎知識である統合失調症と認知症について解説、
最後に清宮医事課主任から、当法人での5S運動取り組みの経緯と、理念や目標などを説明しました。
参加者からは、『1人1人が患者さんや家族との信頼関係を大切にし、
地域、社会に貢献できるよう努力していることが伝わりました』
『八葉会の一員としてしっかりと貢献できるよう頑張ります』といった感想が寄せられました。
今後ますます、地域との密な連携が求められるなかで、医療・福祉従事者としての自覚を促し、
職員それぞれがお互いの業務と役割を知り、交流を深める機会になったと思われます。